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技術情報 細菌等の詳細

乳酸菌数

特徴

乳酸菌は、土壌、植物等の自然界に広く分布しており、動物、ヒトの体内(腸管、口腔、膣等)にも多く存在していることが知られています。乳酸菌は、糖類を醗酵して乳酸を産生する細菌の総称で、グラム陽性、カタラーゼ陰性の球菌または桿菌、酸素の少ない条件を好み、種類によっては0℃付近での低温、酸性条件下(pH3~4)でも発育可能な細菌です。
乳酸菌を検査する目的として、一つは乳酸菌を有用菌としてとらえ、発酵乳や乳酸菌飲料等を検査対象として、食品衛生法に基づいた規格を満たす菌数の乳酸菌が含まれていることを確認する、もう一つは乳酸菌を腐敗細菌としてとらえ、食品の品質劣化に関与しているか否かを確認する、が挙げられます。
最近では、乳酸菌を添加した健康食品、乳酸菌製剤、医薬品等にも用いられるケースがあります。

規格

発酵乳 1,000万/ml以上(乳酸菌数又は酵母数)
乳酸菌飲料(無脂乳固形分3.0%以上) 1,000万/ml以上(乳酸菌数又は酵母数)
乳酸菌飲料(無脂乳固形分3.0%未満) 100万/ml以上(乳酸菌数又は酵母数)

検査方法

規格試験の場合は、BCP加プレートカウント寒天培地、それ以外の場合は、MRS寒天培地やBL寒天培地を用いた方法により乳酸菌数を測定します。
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