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![]() メルマガ豆知識「放射能について」
![]() 一般財団法人 食品分析開発センターSUNATEC
第二理化学検査室
1 放射性物質とは放射性物質は、放射線を発生させる物質を指します。放射線には、原子核から放出されるヘリウム原子に相当する原子核(α線)、原子核から放出される電子(β線)、原子核から放出される電磁波(γ線)などがあります。電灯に例えると、電球に相当するのが「放射性物質」、光に相当するのが「放射線」、また光を発する能力に相当するのが「放射能」となります。
2 食品中の放射性物質基準値ついて食品中の放射性物質許容濃度は放射能(Bq/kg)として、2012年4月にそれまでの暫定規制値から放射性セシウム(Cs-134とCs-137合算値)のみを対象とした基準値に改正されました。これは、原子力発電所事故で放出された放射性物質のうち、半減期1年以上のものを考慮し計算に入れた上で、比較的測定に時間を要しないγ線測定による放射性セシウムを指標として用いたことによります。 3 放射性物質の食品への汚染と除去原子力発電所の事故により、空気中に揮散した放射性物質が、森林や平野に降下します。農産物への汚染経路は、放射性物質の降下による直接の汚染、樹木に付着した放射性物質の果実や新芽への流転、土壌に降下した放射性物質の根からの吸収があります。また、餌となる草、稲わらが汚染されることで、畜産物へ汚染が広がりました。 4 放射性物質の現在の汚染状況国内の汚染状況は、東北や関東の一部で農産物、畜産物に基準超えがありますが、全国的には減少しています。 5 放射性物質の検査方法放射性物質の検査は、「食品中の放射性物質の試験法について」(平成24年3月15日 食安発第0315第4号厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知)に従って行います。
前処理を行った検体を専用容器に入れます。専用容器は、容量、形状が決まっており、検体の量(容量)によって使用する専用容器は異なります。
参考○厚生労働省HP
・食品中の放射性物質の対応 ○農林水産省HP ・東日本大震災に関する情報 ○SUNATECメールマガジンバックナンバー ・2012.06低放射線の健康リスク(甲斐倫明) ・2012.09〜食品の放射性物質汚染と正しく向き合ために〜放射性物質の食品への影響 (林清) サナテックメールマガジンへのご意見・ご感想を〈e-magazine@mac.or.jp〉までお寄せください。 |
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