人間の持つ5感(味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚)によって行われる検査である。 人間の感覚を測定器のように活用して特性を評価する場合を分析型官能検査、好き、嫌いのように嗜好(好み)を評価する場合を嗜好型官能検査という。
分析型官能検査を実施するためには、試料間の差や標準品との差を判断するため、五感について鋭敏な感度が必要である。 嗜好型官能検査を実施するためには、消費者の嗜好を的確に評価できることが必要である。 また、(1).心身ともに健康である。(2).食品に関する知識、経験を有している。 (3).意欲的で関心が高い。(4).偏見がないこと。(5).気軽に参加できること。 などの要因もパネリストを選択するために重要な要素である。
上記以外にもいろいろな官能検査の手法がある。 官能検査の手法については、官能検査を実施する目的を明確にした上で、適切な検査法を選ぶことが大切である。
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