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検出(違反)事例から要注意作物や検出農薬の特徴について報告する。 |
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国内の精米したものに関しての検出例はほぼ無かった。一部輸入米、もち米について検出した。米糠などでは稲に使用される農薬が検出される。 |
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ピリミホスメチル、クロルピリホスメチル、ピペロニルブトキシド、マラチオンに集約される。小麦ふすまなどは高濃度で検出される場合がある。小麦粉は冬場の製品にマラチオンの検出例が多い。グリホサートの検出例も多い。 |
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グリホサートの検出例が多い。 |
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特に葉物に検出例が多い。葉を食する野菜は虫食いからの回避のため、クロルピリホス、シペルメトリンなどの有機リン系、合成ピレスロイド系の殺虫剤がよく検出する。カルベンダジム類、ジチオカルバメート系などの殺菌剤が多く検出する。イミダクロプリド、プロシミドンの検出例も多い。アジア産のものはBHC、DDTなどの古い塩素系殺虫剤も検出する場合がある。きゅうり、かぼちゃなどの瓜類はディルドリン、ヘプタクロル(エポキシド)を特異的に吸収しやすい。中国しょうがのBHC汚染はしょうが保存時の土壌にBHCが残留し、これが付着したものと言われている。また土壌にできる作物はパラコート・ジクワットの汚染があるものもある。ホセチルも検出するが、肥料由来とで違反の蓋然性がわかりにくいケースも多い。 |
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キャプタン、エンドスルファン、ボスカリドの検出が目立った。 |
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キャプタン、イプロジオン、カルバリル、ミクロブタニルの検出が目立った。干しぶどうでボスカリドが検出する例が数例あった。 |
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イマザリル、オルトフェニルフェノール、チアベンダゾールの防ばい剤の検出例が多く果汁でも検出するケースは多い。かんきつ全果、果皮にはメチダチオン、2、4-Dの検出がある。 |
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BHC、DDTなどを中心に高蓄積性難分解性の農薬が蓄積する。宍道湖のシジミのチオベンカルブは特異な例 |
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不発酵茶 |
国内産のものは適用農薬の基準値内での検出のみがほとんど。ただし検出農薬数は多い。 |
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半発酵茶 |
中国からの輸入に頼るため、トリアゾホスを中心にイソカルボホス、フェンバレレートなどの合成ピレスロイド系の検出が目立つ。 |
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発酵茶 |
検出するのは2、4-D、グリホサートの除草剤がほとんど。 |
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なお、この1年間の不検出基準を持つ農薬7項目についての検出事例は無かった。 |
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