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食品の「安全・安心」セミナー要旨
【講演】食品の安全、安心のための検査の実際
財団法人食品分析開発センターSUNATEC 小林政人
近年の国民の食品への安全、安心への関心の高まりを受けて、科学的データによって安全を確認することの重要性が日ごとに増しています。
本日は、最近の動向をもとに食品事業者の方々のお役に立つ検査情報をご紹介いたします。
1.財団法人 食品分析開発センターSUNATECの紹介
2.残留農薬、動物用医薬品にかかわる検査
2006年5月にポジティブリスト制度が導入され、その後、2008年6月には輸入加工食品の自主管理に関する指針が出されるなど、まだ残留農薬、動物用医薬品にかかわる動向には目が離せません。弊財団では毎年、輸入食品に関するモニタリンング検査計画に対応したパッケージを用意するとともに、現在では最大600項目の残留農薬、130項目の動物用医薬品の一斉分析が可能になりました。尚、本年12月31日をもって、輸入品の先行サンプル制度が廃止となりますので、注意が必要です。
3.かび毒(マイコトキシン)にかかわる検査
昨年の事故米の流通で注目を浴びましたが、現在、国立医薬品食品衛生研究所を中心に規制強化(多くの食品への基準値設定)のための準備が着々と進められています。
輸入検査においてもかび毒による違反例が多く、規制強化を見越して早急に現状把握が必要です。
4.遺伝子(DNA)にかかわる検査
食品の品質上の問題、特にクレーム対応に遺伝子分析が急速に導入されています。
微生物や異物を同定することで、その汚染経路、混入経路を割り出し、再発防止のための有効な対応を講じることができます。また、動植物の品種鑑別等への利用も急速に拡大しています。
5.健康増進法上の登録試験機関の業務(特定保健用食品、特別用途食品)
本年2月に健康増進法が改正され、特別用途食品において分類が4種類の許可基準型病者用食品、3種類の個別評価型病者用食品に再編されました。
特定保健用食品、特別用途食品にマークを付け販売するためには、厚生労働大臣の許可が必要であり、その申請の際に必要な科学的データは登録試験機関で行われたものが必要です。弊財団は近日中に健康増進法登録試験機関の認証を取得予定です。
6.問題解決のためのワンストップサービス
食品を取り巻く現場では、日々、様々な問題が発生しています。
これらの問題を自社の力だけで解決するには、多大な時間と労力を必要とします。
弊財団では、様々な検査に基づく科学的データとこれまで取り組んだ問題解決のための経験をベースに原因究明、対策の立案さらに対策をシステムとして定着させるための取り組みをご支援いたします。
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