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1) |
整理とは、要・不要を区分けして不要を処分することである。整理されていないと必要以上にモノが現場に溢れてしまう。 |
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2) |
整頓とは、必要なものを定置すること。つまり決まった場所に決められた置き方をし、いつでも必要なものがすぐに取り出せるようにする。整頓がされていないとすぐに必要なものが整わないため、必要なモノを探したり、ムダな運搬作業をするために時間を費やすことになる。探しのムダや運搬のムダは一人あたり一回数分程度だったとしても、それが一日数回、さらに従業員数で考えると年間で多くの貴重な時間を失っていることになる。経営者にとってこれらは固定費として労務コストに直接影響してくるので無視はできない。 |
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これら整理や整頓は、次の清掃や洗浄が行いやすくするために必要な条件である。 |
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3) |
清掃とは、ゴミやほこりがないように掃除をすることである。 |
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4) |
洗浄とは、食品7Sでは湿潤環境での清掃のことを指す。洗浄により微生物による汚染を完全ではないが低下させることができ、その次に示す殺菌作業の効果をあげることに重要な要素となる。 |
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5) |
食品7Sでいう殺菌とは、全ての微生物制御方法を含めたものを指す。つまり静菌、除菌、消毒、殺菌、滅菌などの作業をまとめたものである。ちなみに静菌とは微生物の増殖を抑えること、除菌とは対象から微生物を除去すること、消毒とは病原微生物のみを対象とする殺菌、殺菌とは微生物数を減少させること、滅菌とは培養法で検出される全ての微生物を殺滅・除去することとされている。1) |
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6) |
しつけとは、職場のルールや規律を徹底し、守ることである。決めたルール、基準が守られて初めて7Sが生きてくる。 |
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7) |
清潔とは、微生物レベルでのきれいな状態のことをさす。清潔は、整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・躾ができて、初めて到達できる。 |
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これら7つのSをまとめたものが以下の概念図になる。1) |
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