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前述の「コラム」で奈良県保健環境研究センターの宇野先生も検査現場の悩みとして書いて頂いているが、食の安心・安全をゆるがす事件・事故が次々と起こり、安全の保証をつかさどる検査現場は正しい検査結果を得るために、官民問わず、まさに艱難辛苦といったところである。またそれは食品製造の品質管理に関わる全ての人についても現在、同様な状況であろう。
そこでここでは、残留農薬のようなppb〜ppmレベルの残留有害物質の分析結果に求められる信頼性等について述べることとする。 |
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分析結果(数値)は実物が有るわけではないため、その正しさの調査はまず試験室の能力を評価することが必要とされる。1962年にFAOとWHOにより設立された国際食品規格の委員会、いわゆるCodex委員会では、国際的に通用する試験室条件として「食品の輸出入管理に係る試験所の能力評価に関するガイドライン」CAC/GL27:1997の中で以下のような条件を求めている。 |
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