日本におけるブドウ球菌食中毒の原因食品は、以前はおにぎりが大半を占めていたものの、食品衛生に対する意識向上によって、現在はお弁当、おにぎりの順になってきています。また、ブドウ球菌食中毒が発症する場合、原因となる食品中には約 cfu/gの黄色ブドウ球菌が確認され、その食品中にはブドウ球菌エンテロトキシンとして0.01〜1.2μg/g検出されるとの報告事例があります。
暑い時期を迎え、食品の調理にはより一層注意を払われていると思います。ブドウ球菌食中毒を発症しないためにも、手指に化膿した部分や傷がないか、また、手指に傷を負った従業員が直接食品や調理器具に触れるような作業を行っていないか、手指の洗浄と消毒がマニュアル通り確実に実施されているかなどについてもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
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