大腸菌群は、一般細菌数、腸球菌などと同様に汚染指標菌の一つであり、より適切な環境でより安全性が高い食品を生産するための環境衛生管理上の指標として用いられています。従って、未加熱の食品から大腸菌群が検出されても、それが直ちに不適切な環境下での製造・加工が行われたというわけではなく、むしろ加熱後の食品から検出された場合、その食品の加熱が不十分であったり、加熱後に二次汚染を受けた可能性が推測されることから、速やかに現場改善や従業員教育を行うことが重要です。
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