検討農薬の浸出液への移行率(表1)、及びグラフ(図1)を示しました。測定結果より、LogKowが高いほど浸出液への移行率が高く、値が低いほど移行率は低くなりました。また、茶葉に残留していたテブコナゾールも同様の挙動を示す結果となりました。
本検討結果より、農薬のLogKowと浸出液への移行率には高い相関関係があることがわかり、実際に残留している農薬についても同様の結果を得ることができました。
LogKowを指標とすることで、茶葉に残留する農薬が飲用するお茶にどの程度移行するのかを把握することが可能となります。また、茶葉を原料としない麦茶やハーブティーなどについても、LogKowを用いて農薬の浸出液への移行率を予測することができ、本検討結果はリスク管理の面で非常に有用なデータになると考えます。 |