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カンピロバクターによる食中毒について
カンピロバクターによる食中毒は、日本で最も発生件数の多い食中毒です。
厚生労働省食中毒統計によれば、平成17年には645件が発生し、患者数も3,439名となっています。
カンピロバクターによる食中毒は、カンピロバクター属の細菌を摂取することで発生する感染症です。
カンピロバクター属の細菌を摂取してから1日から7日間の潜伏期間を経て発症します。
主な症状は、下痢、腹痛及び発熱で、他に嘔吐、倦怠感、頭痛、めまいなどが起きますが、多くの患者は1週間程度で治癒し、死亡例や重篤な状況に至るのはまれですが、子供や 高齢者など抵抗力の弱い人は重症化する場合があります。
感染ルートとして鶏肉が関与している可能性が高いことが食中毒発生時の調査でわかっています。
鶏肉を生食したり加熱が不十分な状態で食べたり、また鶏肉を取り扱った手指や調理で使用された器具を介して感染すると考えられています。
カンピロバクター属の加熱殺菌には、中心部を75℃で1分以上の加熱が必要です。
加熱調理の際には、鶏肉の中心部が肉色(ピンク色)から白く変わるまで加熱することが必要です。
参考HP
厚生労働省Q&A http://www.mhlw.go.jp/qa/syokuhin/campylo/index.html
食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp/sonota/campylobacter.pdf
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