6月下旬に食肉メーカーによる牛肉コロッケの原料偽装問題が発覚してから約1ヶ月が過ぎました。この原料偽装が行われていた実態を調べる方法として注目を浴びているのがPCR(Polymerase Chain Reaction)法を用いた遺伝子検査、すなわち肉の種類に特異的なDNAの配列(A:アデニン、G:グアニン、C:シトシン、T:チミンの並び順)の有無を確認する検査です。本検査方法は、検査技術を習得するのが比較的難しいですが、検出感度及び特異性が高いことから分子生物学、医療分野、犯罪捜査はもちろんのこと、食品分野では遺伝子組換え農作物や特定原材料物質(いわゆるアレルゲン物質)の検査/確認試験方法として一般に広く用いられています。 |