JA函館市亀田が出荷したカボチャから使用禁止の有機塩素系殺虫剤ヘプタクロル(残留は酸化されたヘプタクロルエポキシド)が残留基準値(0.03ppm)を超える0.07 ppmが新潟県の調査で検出され、カボチャ160トンを焼却へ。
従来国内ではキュウリ等うり科作物が土壌中のディルドリンを吸収して残留する問題は起こっており、基準0.02ppmを超過する事例も発生していた。カボチャでもディルドリンの残留はあったが基準の設定はされていなかった。同様にヘプタクロルの基準はなかったが、たまにカボチャから検出はされていた。今回のポジティブリスト制度で0.03ppmが設定された。そこで北海道産のカボチャを新潟県が検査したら基準超過した。ホクレンの調査で栽培圃場558カ所中7%基準を超えるヘプタクロルエポキシドが検出されている。北海道では以前ビート栽培で使用したものが土壌残留したらしい。30年以上も前の話であるが、有機塩素系農薬の土壌残留とはそれくらいのスパンで考える必要があるという教訓である。 |