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新年号 ご挨拶
 新年明けましておめでとうございます。
 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
  さて、分析機関として昨年を振り返ってみますと残留農薬ポジティブリスト制度に明け暮れした年であったといっても過言ではないかと思います。当メールマガジン創刊は4月でありましたが、この頃には嵐の前の静けさではなく既に大きなうねりが始まっておりました。5月29日の施行後は既に読者の方々もご経験されたような大嵐となり本年にも引続いてきております。
 メールマガジンではこの残留農薬ポジティブリスト制度について読者の方々に情報を提供して参りましたが、少しでもお役に立っておれば幸いであります。今年もこの話題に関し多く登場することかと思いますが、出来る限り読者の方々の立場に立った一般情報や検査分析情報を提供して参りたいと考えております。
 残留農薬ポジティブリスト制度にどうしても目が奪われがちですが、その周りで起こっている事、その陰に隠れてしまっている事にも注視していく必要があると思います。残留農薬ポジティブリスト制度が引き起こした貿易摩擦、消費者の目が一層厳しくなっている賞味期限・原産地等の表示、今冬既に大流行しているノロウィルス感染による食中毒等々、これらの大きな問題に対して読者に対してどのような情報を提供しなければならないのか、どのような情報提供が有用であるのか、メールマガジン2年目の課題であると考えおります。
貿易摩擦
 今、日本の食糧自給率が40%を切ったと言われていますが、残留農薬ポジティブリスト制度施行により中国からの食品輸入量が16%も減少したとの報道もあります。規制値を上回れば当然輸入禁止、廃棄か積戻しになるわけですが、輸入量減少―品薄―価格高騰へと繋がっていく事も当然ということになってしまい兼ねません。おせち料理の中身、その殆どは輸入品です。一杯やりながら食べているおせち料理、結構お値段が高くなったものを口にしているのではないかと思います。水際対処ではなく、GAP管理(適正な農薬管理、検査検証)による事前安全性確保が貿易摩擦解消の一方法ではないかと考えます。
賞味期限・原産地等表示
  賞味期限相変わらず印字ミストラブルが多いですが、賞味期限の設定根拠についても目が向けられるようになってきています。消費者に対する明確な説明根拠を持つことが必要であります。消費者はとにかく新しい日付の物を買い、1日でも古い日付けのものは売残り、廃棄となってしまっている。正に資源の無駄遣いになっています。賞味期限をもっと知ってもらう為の啓発が必要であと考えます。メーカーが、従来のような、前例に倣っての設定、感覚的設定を改め無い限りはこの悪循環は続くと思います。
ノロウィルスによる食中毒:
  お正月のおせちに舌鼓している読者の方々に水を差すようですが、この冬は大変な勢いで発生しています。北海道から沖縄まで全国で発生しています。厚生労働省からも緊急のノロウィルスに関するQ&Aもプレスリリースされている状況であります(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/h1208-1.html)。また、産業医からもノロウィルス感染と思われる患者さんが増えているので、手洗い・うがいの徹底の指導も来ているところであります。また、この冬と記しましたが、諸先生方によればもう年間を通しての発生状況であり、牡蠣を含む2枚貝のみによるものではなく食品全般について要注意であるとも言われています。三重県は牡蠣の産地でもあります。弊分析センターは三重県のカキ安心情報HP(http://www.pref.mie.jp/NHOKEN/kaki/)掲載データーの一翼を担っているところでありますが、牡蠣のみならずノロウィルス関連の情報発信に努めて参りたいと考えております。
 以上、今年の注視課題について思うところを書きましたが、正月早々堅い話題提供となってしまったことをお許し願います。しかし、それほど食に対する問題・課題が山積みであるということではないかと思います。当メールマガジン、情報発信源として研鑽して参りますが、読者の方々のご意見・ご要望も掲載して参りたいと考えております。是非とも参加、投稿をお願いして新年のご挨拶に代えさせて頂きます。
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