食生活が豊かになり、高血圧や肥満、糖尿病などの生活習慣病が増加している昨今、抗酸化物質への関心は高まりつつあり、それに関連した食品やサプリメントをよく目にするようになりました。抗酸化物質は、たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に加えて、第7の栄養素とも言われ、注目されております。また、一般に抗酸化物質は、活性酸素を消去する物質として認識されております。体内に取り込まれた酸素の約1%程度は活性酸素となり細菌などから身体を防御するために使用されますが、過剰となった活性酸素は、SOD等の体内消去システムや食品中の抗酸化物質によって消去され、健康が維持されています。しかしながら、ストレス、紫外線、環境物質、排気ガス、偏食、喫煙など様々な要因によって人体は日々ダメージを受けており、活性酸素が過剰に産生され、そのままダメージを受け続ければガン、糖尿病、高脂血症、肝臓機能の低下などなどの生活習慣病や心臓病などが引き起こされるかもしれません。
これらを予防するためには野菜や果物等、ビタミンE等の抗酸化物質を含む食品を摂取することが重要となりますが、その食品にどの程度の抗酸化能力があるのか分からない場合が殆どです。そこで、その抗酸化能力がどんな食品にどれだけ含まれているのかを測定する方法の1つで、近年、アメリカを中心に話題に上っている測定法、それが今回紹介するORACです。 |