平成15年の食中毒発生状況(厚生労働省発表)をみると、ノロウイルスによる食中毒は、事件数では、総事件数1,585件のうち278件(17.5%)、患者数では総患者数29,355名のうち10,603名(36.1%)となっています。病因物質別にみると、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ(491件)、サルモネラ属菌(350件)に次いで発生件数が多く、患者数では第1位となっています。
ノロウイルスは胃腸炎を引き起こすことが知られており、特に冬場の2枚貝(主にカキ)が原因として感染する事例が多く見受けられます。最近では食品からの感染以外に、食品を介しての人から人への集団感染が発生する事例も多く報告されています。 |