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[SUNATEC残留農薬豆知識]
残留農薬基準値の留意点について
γ-BHC、BHC
BHCは、使用された農薬として99%γ-BHCのリンデンと混合BHCの2種類があります。残留もγ-BHCのみが残留する場合と、それぞれの異性体が存在する場合があります。
γ-BHCのみが検出した場合には、γ-BHCの基準で合否判定を行い、それ以外のBHCも検出した場合には、各BHCの総和をBHCの基準で合否判定を行うことになります。
2,4-D
2,4-Dは通知試験法で検査を行うと留意点に列記されている全ての化合物が2,4-Dとして測定されることになります。逆に言うと通知試験法と違う方法で検査すると、これらの物が全て網羅できない場合もあり、注意が必要です。
2,4-Dのように「今回残留基準を設定する○○には、○○、○○〜が含まれること。」という表現の留意点を持つものは同様の注意が必要です。
DDT
DDTの基準で合否判定するには
pp'-DDT測定値+op'-DDT測定値+pp'-DDD測定値+pp'-DDE測定値
となります。合否判定には全ての測定対象化合物が網羅できているか注意が必要です。「○○と△△の和(総和)をいうこと」という表現の留意点を持つものは同様の取扱いになります。
2,2-DPA
2,2-DPA=ダラポンと考えてください。
使用履歴農薬の調査などで「DPA」というだけの略称の情報だけでは他の農薬をさす場合もあります。必ず、2,2-で有るか、もしくはダラポンという名前の併記が無いかを確認してください。どちらかの記述があればこの基準での合否判定で間違いありません。
アシベンゾラル-S-メチル
アシベンゾラル-S-メチルの基準で合否判定するには、
アシベンゾラル-S-メチルの測定値+アシベンゾラル酸の測定値×換算係数
となります。合否判定には全ての測定対象化合物が網羅できているか注意が必要です。「○○と△△を○○に換算したものの和(総和)をいうこと」という表現の留意点を持つものは同様の取扱いになります。
【厚生労働省HP】
○分野別施策[食品中の残留農薬等]
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/index.html
○[平成17年11月29日食安発第1129001号]食品衛生法等の一部を改正する法律による改正後の食品衛生法第11条第3項の施行に伴う関係法令の整備について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/dl/051129-3.pdf
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