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食中毒の予防について
恐ろしい食中毒事故を未然に防止する為「食中毒予防3原則」と呼ばれるポイントがあります。
「食中毒予防3原則」とは、「清潔」「迅速」「冷却または加熱」です。
1.『清潔』とは具体的には「付けない」事
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1.原料の清潔
(1)定期的に微生物検査を行っている信頼できる原料メーカーから購入する。
(2)購入した原材料は保管条件を遵守し、衛生的に保管する。
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2.施設、設備機器の清潔
(1)十分に清掃された施設、設備を使用する。
(2)可能な限り殺菌或いは除菌された施設、設備を使用する。
(3)衛生環境に準じたゾーンニングが行う。
(4)交差汚染がしないように、人・物の動線が明確化する。
(5)そ族、昆虫の侵入防止対策及び侵入した場合の捕獲、捕虫対策を講じる。
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3.器具、容器包装の清潔
(1)十分に洗浄、殺菌された衛生的な器具、容器包装を使用する。
(2)使用用途に応じ機械、器具を使い分ける。
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4.食品取扱者の清潔
(1)健康である。
(2)身だしなみが清潔である。    
(3)手洗い方法が適切で、そのタイミングが良好である。
2.「迅速」とは具体的には「増やさない」事
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1.保管
(1)適切な温度にて保管する。
(2)先入れ先出しを徹底し、出来る限り早く使用する。
3.「冷却または加熱」とは具体的には「冷却によりした細菌の増殖活動を停止させるか、加熱によって死滅させる」事
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1.冷却
(1)加熱のできない生もの等については冷蔵(例:10℃以下)或いは冷凍保管し、細菌の増殖を停止させる。
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2.加熱
(1)加熱工程のある食品は中心部まで確実に加熱する。(例:腸管出血性大腸菌O157:75℃、1分以上)
作業の標準化による食中毒発生防止
「食中毒予防3原則」である「清潔」「迅速」「冷却または加熱」に注意して食中毒の発生を未然に防止するシステム作りが必要です。
コンサルティング業務の紹介
SUNATECでは皆様の食品衛生についての安全システム作りのサポートを行なっています。
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1.微生物検査等の衛生調査
衛生的な作業場環境において製造された食品が安心・安全である事を確保するために、作業場環境、製造設備、使用器具・容器、作業者の手指、エプロンに至るまで、拭取り検査、ATP活性の有無、落下菌等の高精度の分析により検証します。
作業場の浮遊菌の調査
作業場の浮遊菌の調査
設備のATP検査
設備のATP検査
設備の拭き取り検査
設備の拭き取り検査
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2.講習会の開催
手洗い、身だしなみ、5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)を現場で撮影した写真を使用し、従業員衛生教育を中心としたカリキュラムにて開催させて頂きます。
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3.現地指導
直接現場での製造ライン、製造従事者への衛生指導を行なっています。
現地指導
システム作りのための一般的な手順紹介
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1.問題点の抽出
事業所におけるご要望事項を確認後現場に赴き、現状を目視、作業者へのヒアリング、微生物検査等結果を総合的に評価・解析し、問題点を抽出します。
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2.対策立案
抽出した問題点に対し講習会を開催、作業従事者への啓蒙を行った上で改善策を提示し、現場の改善活動をサポートします。
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3.改善の検証
改善後、その効果を記録や科学的データ(主に検査)にて検証します。
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4.定着化の推進
PDCAサイクルを運用し、現場の改善活動が継続するようにサポートします。
また、改善における成果の横展開を必要に応じて提案します。
5S(7S)を中心とした一般的衛生管理プログラムの全社的定着化を目指し、
マニュアル作り等の衛生管理システムの土台作りを支援します。
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5.HACCP
HACCPシステムの導入。
(当センターでは御要望に応じ、HACCPシステム導入に関しての支援を行なっています。)
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